ベンリアック 18年 ラターダ マデイラカスク
「ベンリアック18年 ラターダ」は、同18年レンジの「アルバリサ」、「ダンダー」と同じスペイサイドでは珍しいピーテッド麦芽を使用したカスクフィニッシュタイプ。
"ピーテッド麦芽とマデイラカスクの融合"...バーボンバレルで熟成したピーティな原酒を、マデイラワイン・カスクに詰め替えて追加熟成を施したウッドフィニッシュ・シリーズの1本。ピーテッド麦芽のピートスモークとマデイラワインのフルーツフレーバーの絶妙な味わいが特長です。46度
※「ラターダ」とは、マデイラワイン用のブドウ栽培で行われている、ブドウへの日当たりがよくなるように改良された垣根栽培方法の呼び名になります。
香り:ピート、ヘザーハニー、梨、マスクメロン、砂糖漬けのオレンジ
味わい:ピートスモーク、ピーチ、メロン、ドライアプリコット、オークスパイス、グレープフルーツの皮
(BenRiach AGED 18 YEARS WOOD FINISH MADEIRA CASKS)
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※[ベンリアック蒸留所]
1898年創業。ベンリアック蒸留所は、約50もの蒸留所が存在しスコットランドの約半数を占める"世界一のモルト・ウイスキーの生産地・スペイサイド"のエルギン地区に位置。同じ地区にある銘酒"ロングモーン"の弟分としても知られています。(20世紀、60年近くウイスキーの生産をストップしていた間は、隣の"ロングモーン"のために麦芽づくりだけは行われていたそうです。)
幾たびもオーナーの交代や操業休止を繰り返してきましたが、ブレンド用の原酒として高い評価を得てきました。ベンリアックのウイスキーのほとんどは、当時の所有者であるシーバス・ブラザーズ社のブレンデッド(シーバスリーガルやサムシング・スペシャル等)の原酒として使用されていたため、シングルモルトとして出回ることはほとんどなく、シングルモルトとしてオフィシャルボトルが発売されたのは1994年と非常に後発でした。
そんなベンリアック蒸留所に、2004年4月、転機が訪れます。
かつてバーン・スチュワート社でマネージング・ディレクターを務めていたビリー・ウォーカー氏、南アフリカのイントラ・トレーディング社のジェフ・ベル氏、ウエイン・キースウェッター氏の3名が、南アフリカを拠点としたザ・ベンリアック・ディスティラリー社を発足し、ベンリアック蒸留所を買収しました。同社はベンリアックを「シングルモルト」として販売する方針を打ち出しました。
独立系蒸溜所として生まれ変わって以降は、ピーティーなものや、様々な樽を使ったフィニッシュものを出すなど、バラエティに富んだシングルモルトを次々にリリース。
ウイスキーマガジン誌の「アイコンズ・オブ・ウイスキー2015」では「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、シングルモルトとしての評価や知名度がどんどん高まっており、今後も目の離せない勢いのある蒸溜所のひとつです。(同社は、2008年の9月にグレンドロナック蒸留所(GLENDRONACH)も買収しています)
ちなみに、"ベンリアック"とは、ゲール語で”灰色がかった山”という意味だそうです。ベンリアックの持ち味は、麦芽の甘さと熟した果実のような風味で、長く寝かせたものの中にはカルヴァドスのようなアロマを放つものもあります。ボディは軽めでフレーバーはとても華やか。
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