LAPHROAIG(ラフロイグ)
当店にいらっしゃるお客様のなかにも愛飲者の多い「ラフロイグ」。
スコットランドのアイラ島 [ラフロイグ蒸留所] で作られている、イギリスの皇太子御用達のモルトウイスキーですが、非常に癖のある(薬品.消毒液.正露丸に似ている?)鼻につく風味が特徴的で、最初は飲みづらく感じたりもするが、ハマると抜け出せず、またすぐに飲みたくなってしまうという。。 ”魅力的なモルト” と言われています^^。
まさにそんな心境を描いた文章が...↓
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七つの蒸留所のうち、私が初めて試したアイラウイスキーは、
ラフロイグという銘柄だった。自分で選んだ訳ではなく、
地下のバーで本を見せながらアイラ島のウイスキーはありますかと聞いたら、
それが出て来たのだ。
私は出されたウイスキーを一口飲んで、すぐに顔をしかめて言った。
「医薬品のようですね」
カティサークの時と違うのは、それらしく頷いたり考えているフリをするより早く、
身体が驚いて言葉が飛び出てきたことだった。何だこれは。変な味だ。
~中略~
「もう一杯飲んでみようかな……」
気づいたらそう言っていた。自分でも驚いた。すっかり無くなってしまうと、
何だか恋しくなっているのだった。まるで随分昔に別れを決めた恋人の荷物が、
突然家から無くなった日のように。私は氷に溶けたスモーキーで潮の香りのする
アイラウイスキーの匂いを嗅いだ。最初に感じた匂いと、まるで違っていた。
懐かしさすら感じて、私は氷の溶けたグラスを傾けて、もう一度味を確かめようとした。
バーテンダーは微笑んでいた。
「美味しいでしょう」
彼は、最初からこうなることが分かっていたみたいだった。
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※上記は、SEKAINOOWARI Saoriさんによる"読書間奏文・村上春樹とウイスキー"の一文です。その晩、Saoriさんは多くのアイラモルトを堪能し、以来4年、今ではほとんど毎晩ウイスキーを飲んでいるそうです^^。
【全文はこちら】⇒ http://bunshun.jp/articles/-/1627?page=2
↑ 写真は左から、
「ラフロイグ 10年」
「ラフロイグ 18年」
「ラフロイグ クォーターカスク」
「ラフロイグ ロア」
「ラフロイグ セレクトカスク」です。
ぜひIVYでお試しください☆
今晩も皆様のご来店を心よりお待ちしております。 ☆IVY old bar☆
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